日之影町の見立にある上田工芸さん(https://www.uedakougei.com/)へ工場見学させていただきました。
どうして見学させてもらおうかと思ったかというと、どのような機械を使って木工製品を作られているのか実物を見たかったからです。特にコップなどの穴をくり抜く旋盤機があればぜひ見たい。
たまたま役場で上田工芸さんの話をしたら知り合いだよと判明してアポを取っていただきました。なんたる幸運でしょう。
上田工芸さんについて
宮崎県は日之影町の見立地区にあります。「地元宮崎県日之影町の木材を使い、樹の特徴や木目をいかした商品を作っています」とトップページあります。今は、女性の方がされていますが、元々はお父様が始められたそうです。歴史的には25年とも30年とも。お父様が亡くなられて娘さん(星本さん)が後を継いで3~4年だそうです。
木工製品は、お父様がストックされていたもので作られているようです。星本さんは大工さんだったというわけではなく、林業者でもなく事務関係の仕事を主にされていたそうです。どこかで修業したわけでもないのに色々素敵な木工製品が作れるのは,お父さんの仕事ぶりを見て育ったからなのでしょうか。それともこの見立のさわやかな風土がつくらせるのでしょうか(なんちゃって)。
私も何度が仕事やツーリングでお店の前を通ったことはあったのですが、なかなか入れずじまいでした。明るくて今風のとてもおしゃれな内装でした。ちょっとしたカフェすればいいのになぁと思うことでした。
中は、お父様が作られた作品のスペースと星本さんが作られた作品のスペースがありました。お父様が作られたスペースは、私が子どもの頃にお土産屋さんで見たような昔ながらの木工製品のイメージでした。星本さんのスペースは木のおもちゃや時計小物等あって山の中に出現したディズニーワールドみたいなドキドキワクワクの空間でした。
イチョウのまな板を購入しました。大きすぎず小さすぎず適度な大きさで使いやすいです。これとは別に2つ持っていますが、今ではこれがメインになりました。
本格的な機械
一番気になる旋盤機を最初に見せて頂きました。
驚いたのが、削るアタッチメントの種類がかなりあるということです。そのアタッチメントは「どうやって研ぐのだろう」というのが率直な疑問でした。これは、今の所使われていないそうで動いているところはみられませんでした。しかしさすがプロの道具です。
ホームセンターで手に入るような道具からプロ中のプロが使うような特別な道具まで色々とありました。これだけあれば色々作れるだろうなと思うと同時にこれだけの道具を揃えないと職業として成り立たせるのは難しいのだろうという考えに至りました。
今回の見学で悟ったことは、私には、これだけの道具を揃える資本もなければ、扱える技術もないということで、細ぼそとヨキ(斧)やナイフでスプーンを作っていくしかないなということです。
上田工芸さんの場所ですが、知る人ぞ知るという場所になります。国道218号線から40分はかかります。初めは、どうしてそんな場所で営業されているのか疑問におもましたが、これだけの道具や材料等を移転させるのはかなりしんどいということが今回わかりました。
また,機会があればいろいろとお話を伺わせて頂ければありがたいな。
でも見立地域には、英国館(http://www.town.hinokage.lg.jp/docs/2016022500181/)という観光地もあるし宿泊施設もあるので見学がてら訪れる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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